採用後に発生する“人件費”の特徴

こんにちは。
チーム ヒューマンレンジャー、公認会計士・webコンサルタントの三上です。

本日は、採用後に発生するコストであるいわゆる“人件費”の特徴についてご説明します。

 

人件費の3つの特徴

まずは、結論です。

いわゆる“人件費”には、以下の3つの特徴があります。

  1. 会社のコストの中でも大きな部分を占めるコストである
  2. 継続的に発生する固定費である
  3. 固定費の中でも特に削減が難しいコストである

採用段階においては、これらの特徴を十分に踏まえてシミュレーションをしておく必要があるのです。

 

特徴1:人件費は会社のコストの中でも大きな部分を占めるコストである

会社のコスト構造は、「損益計算書」と呼ばれる決算書に表れます。

複数の会社の「損益計算書」を見比べたことがあるという方はあまりいないかもしれませんが、会社に発生するコストはざっくりとは以下の3つにわけられます。

  • 会社のメイン商品の仕入コスト
    (ex.中古車販売会社における中古車の仕入れに係る費用)
  • 人件費
    (ex.社員の給料やボーナス、社会保険料等の会社負担分)
  • その他の経費
    (ex.家賃、広告宣伝費など)

つまり、コスト区分の一区分となるほど大きな部分を占めるコストなのです。

ひとり正社員を雇ったとすると年間300万円弱は必要となります。

しかも、社会保険料の会社負担など付随する費用も生じるのです。

 

特徴2:人件費は継続的に発生する固定費である

会社に発生するコストは、変動費と固定費に分かれます。

変動費とは、簡単にいうと売上高に連動させてコントロールできるコストのことです。

例えば、中古車販売会社における中古車の仕入れに係る費用などは変動費にあたります。

営業が好調であれば仕入を増やす、不調であれば仕入を減らす、ということが可能なコストです。
(在庫リスクの問題はありますが、ここでは説明は省略します)

 

これに対して、会社の営業が好調であろうが不調であろうが、常に発生する費用が固定費です。

たとえその月の売上がゼロであったとしても、人件費は毎月生じます。

 

特徴3:人件費は固定費の中でも特に削減が難しいコストである

固定費は、人件費以外にもあります。

事務所や販売店舗の家賃、各種保険料はそうですし、水道光熱費や広告宣伝費も固定費的な性格を持ちます。

このように固定費と呼ばれるものは多くありますが、人件費はそんな中でも特殊な固定費です。

なぜなら、労働者保護の観点から他の固定費に比べて簡単に削減ができないようになっているからです。

会社に雇用される立場からすると、会社の売上が下がったからといって簡単に会社を解雇されたらたまったものではありません。

その社員やその家族の生活が極めて不安定な状態におかれるからです。

そのため、家賃やその他の費用の削減に比べてかなり高いハードルが人件費の削減には設けられているのです。

 

まとめ

  • 人件費は、会社のコスト構造という観点からも大きな部分を占めるコストである
  • 人件費は、継続的に発生する固定費である
  • 人件費は、固定費の中でも特に削減が難しいコストである

 

本日はちょっと違った観点から“採用”というものを考えてみました。

では、またお会いしましょう。

Follow me!